2015年6月29日月曜日

塩崎ファミリー~若いカップル編



20年前、当院の開院間もない頃に生まれ母娘二代でお産されたという記事を
以前載せたことがありました。


本日のお話は、その方とは別の19歳の若いご夫婦…
実は夫婦二人とも当院で生まれたという若いカップル第1号でした。


ちょっと見た目頼りなさそうなご主人(ごめんなさい)でしたが、
夜中ずっと付き添って腰をさすったり、汗を拭いたり、
彼なりのケアを一生懸命やっていました。

だんだん痛みが増してくる奥さんの腰をさすりながら
「実は僕もここで生まれたんっすよ!」と眠い目を真っ赤にしながら話してくれました。

一晩中、陣痛と闘った末のお産でしたが、
二人で迎えた赤ちゃんは、まるまる太っている元気な女の子でした。



「おめでとうございます!可愛い女の子ですよー」と
まだへその緒が繋がっている赤ちゃんを見せたのですが、
ご主人は無言のまま反応なし…

あれ?と思って顔を 覗いたところ、
顔中、涙と鼻水で溢れていました。

お産を終えての二人の会話。
奥さん「びっくりしたわ、まさか○○君が泣くなんて思わなかった…」
ご主人「泣くわけねぇだろ~」と照れくさそうに笑っていました。

この貴重な体験を忘れることなく
これから大切な命を守っていって欲しいと願いながら
立会いを終えて病院をあとにするご主人の背中を見送りました。




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