2016年12月24日土曜日

クリスマスそして年末



12月に入ったと思っていたら、
もうあっという間に月の後半になりました。

今年もたくさんの方との出会いがありました。
この絆は私にとって宝物です。

一緒に妊娠を喜び、出産に向けて心と身体の準備を整えていく
陣痛で苦しむそばに寄り添い、赤ちゃんの誕生を共に喜び合う
スムーズな育児がスタートできるための支援、
そして赤ちゃんと向き合い自信をもって育児していけるような退院後のフォロー

皆さんとの関わりを重ねる度、お互いに心を開き信頼関係を深めていきました。

新しい年もまたたくさんの方との出会いを楽しみにしております。

今年一年ありがとうございました。
どうかよい年をお迎えください。


2016年12月8日木曜日

案ずるより産むが易し


昔の人はいいことを言いましたね。

これだけハイテクになった時代でも、陣痛は痛くて辛いですし
不安や心配は尽きないと思います。

果たして自分は陣痛の痛みに耐えられるのだろうか?
出産を経験した人からいろんな経験談を耳にすると
ますます不安になることもありすよね。


先日お産された人でこんなことがありました。

とにかく陣痛が怖くて怖くて不安いっぱいで出産の時期を迎えていました。
顔は緊張感でいっぱい。
笑顔もなく健診に来るたび表情がこわばっていました。

陣痛の痛み → 怖い → 嫌だ → 不安 → より一層痛みを強く感じる → お産が長引く → 不安。。。
という悪循環に陥っていたのですね。

予定日をすぎていよいよ前駆陣痛がきて、何度か電話があり入院。
気持ちは悪循環のままでしたので、
前駆陣痛でさえ、かなりの痛みに感じていて取り乱していました。
この先、出産まで乗り切れるか本人だけでなく周りも心配していました。

『ここまできたらもう後戻りできない、どうにかこの痛みを乗り切って早く赤ちゃんに会いたい』
という切り替えのスイッチ

これがいいタイミングで入った途端、別人に変わりました。
今までマイナスなイメージを持っていたお産を
自分の中で前を向いて頑張るぞ!
という姿勢に切り替えられたのですね。

それから先は、最後の最後まで弱音も吐かず
元気な赤ちゃんを生むことができました。


出産を終えてお話を伺ったところ、
先生や助産師の関わりの中であるところから切り替えられた、
それまでの痛みは辛くて辛くて仕方なかったけれど
気持ちを切り替えてからの陣痛は今思えばさほどではなかった・・・とのことでした。

実際、陣痛は時間の経過とともに痛みが強くなっていくものですが
この人は前駆陣痛の時、つまり不安で仕方なかった時の方が
より痛かったと言ってらっしゃいました。

無事に出産して翌日部屋を訪れた時、
あまりに表情が明るく笑顔になっていて
思わず「いいお顔になりましたね」とつい本音をお伝えした次第です。
赤ちゃんのお世話を始めてからも日に日にお母さんの顔になり、
優しい声かけや関わりを垣間見るたびに
スタッフみんなが心から喜び、素敵な笑顔に癒されました。