2021年3月25日木曜日

ママの顔

先日、母乳外来にいらっしゃったママ。


ずっと当院で妊婦健診を受けていただき、

妊娠9ヶ月頃出産施設に移動するセミオープンをご利用頂いていた方でした。

お会いした瞬間、第一印象 「あれ?顔が違う」でした。

そうです。 すっかりお母さんの顔になっていました。

どこがどう変わったのかって、ひとことでは言えないのですが

醸し出される雰囲気なのか、ふとした時の表情なのか…

何かこちらに感じ取れるものがありました。

それを伝えると「そうですかー?」と照れながらの返答でしたが

私にはとても嬉しい瞬間でした。


出産が終わって産後マタニティーブルーも経験されたそうですが

無事1ヶ月検診を終え、母子ともに順調な経過で

少しずつ育児にも慣れ自信がついてきたとのことでした。

思い起こせば、妊婦健診の時にはいつも不安そうな顔をしていて

笑顔も少なかったように思います。

先日はよくお話ししてくださり、笑顔も見られて

日々の育児のお話をたくさんしてくださいました。

お子さんを育てる上で、母乳で育てられればそれに越したことはありませんが

諸々の理由でそれが叶わないことも多々あります。

母乳にあまりこだわりすぎることなく

この時期しか味わえない「可愛い赤ちゃんとの関わり」を大切にして、

ぜひ気持ちを楽に育児をして欲しいなと常々思っています。

母乳に関することだけでなく、育児に関して何か行き詰まったと感じた時には

遠慮なくご相談ください。

助産師とお話しして気持ちを吐き出す事で少し楽になる事もあると思います。





2021年3月4日木曜日

下腹痛

 三月になりました。

河津桜も終わり、卒業シーズンを迎えますね。

さて、題名にもありますように「下腹痛」とひとことで言っても
色々な病気によって起こります。

その中の一つに、女性のクラミジアや淋菌感染症があります。
これらはおりものが増える、不正出血などの症状を伴うこともありますが
特に症状がない場合が多く、感染すると自然に治ることはありませんので
適切な治療を受けていただく必要があります。
そのまま放置しておくと子宮や卵管に感染が広がり
炎症を起こすことがあります(上行感染)。
さらに腹腔内にまで炎症が及ぶ場合もあり
そうすると下腹痛の症状が起こります。

この病気はやがて不妊症の原因になったり
流早産などを引き起こすこともあります。

最近では20代の若年層に増えてきている傾向があります。

子宮頸部がん検診は一年に一度、お勧めしていますが
併せて性行為感染症(クラミジア、淋菌など)の検査も
定期的に行なっていくことをお勧めします。

何かご心配なことがありましたらご相談ください。