2020年1月23日木曜日

神奈川県民公開講座

1月21日三浦市民交流センターにて神奈川県民公開講座が開催されました。

当院院長は「女性の感染症について」というテーマでお話しされました。

何度かこのブログにも載せましたが
年間45万人ほどがかかると言われているクラミジア感染症。
20~24歳の若い女性の罹患率が多く、80%くらいが無症状で経過します。
これをそのまま放置する事で、将来不妊の原因になったり
お腹の中で炎症を起こすこともあります。
それほど痛い検査ではありませんので、当院でも積極的に検査を勧めています。
「症状がないのになんで私が検査するの?」と思われるかもしれませんが
先ほど述べましたように、感染して無症状で進んでいくことがありますので
スクリーニングとして大切な検査です。

梅毒に関しては、教科書では勉強しましたが実際にはあまり聞かない病気でした。
しかし近年着実に患者数が増加してきています。
こちらも20~24歳の若い女性の感染が増加してきているのが注目されるところです。

子宮頸がん健診につきましても
一年に一度のベースで検査を受けていただくことをお勧めします。
ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因で細胞に少しずつ変化が起こっていきます。
少しだけ細胞の形が変化していたら・・それイコール「ガン」というわけではありません。
早く対処して、フォローを定期的に行っていくことで
ほとんどの方の身体からHPVが消えていくと言われています。
検査を受けないこと、そして何年も前に受けたきりしばらく受けそびれている人、
こういう方は「私は大丈夫」と思っていると思いますが
不正出血などの症状がなければイコール正常ではありませんので
定期的な子宮頸がん検診をお勧めいたします。

クラミジア感染症、梅毒、子宮頸がんの他にも婦人科の感染症はあります。
「私は大丈夫」と思わず、症状がなくても婦人科の検診にぜひいらしてください。


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