2013年12月7日土曜日

前向きな気持ちってとても大事!



先日、とても印象に残るお産がありました。

「私のことが少しでも役に立てれば・・・」と
ママの願いを込めて、
今日はそのお話をします。

初めてのお産の彼女は破水で深夜に入院し、
朝方にかけて陣痛がじわじわとやってきました。

朝の時点で子宮口はまだまだ・・・。

けれども
本人は相当痛く辛く色々な体勢をとり
旦那様に腰をさすってもらい、励まされ、
何とか痛みを逃していました。

それからしばらくして
とても痛みに我慢ができず
「いたーい!」と声を荒げ、涙を流していました。

一度内診をしてみると、ほとんど変わっていません。

リラックスが大切だと分かっていても
当の本人は余裕がなく、
このままでは精神状態・体力がもつか心配になり
本人ともよく話し合いました。

ところが10分後
「トイレへ行ってきます」と・・

戻ってきた時には
さっきまでの顔とは一転して笑顔でした。
トイレでの数分間、何があったのでしょうか??

「よし!頑張るぞ!!一番に産むんだ!」と気合の入っている姿は
まさにこれから母親になる顔そのものでした。
(その日は他にも分娩進行者が数名いました・・)

気持ちを切り替えた後の経過は順調で
見事、有言実行!一番にお産になりました。
(お産は競争ではありませんのでご心配なく)

辛い精神状態から無事にお産を終えた分娩経過は本当に立派でした。


さてここで「アドレナリン」というホルモンをご存知でしょうか?

不安や恐怖などで増加し、お産の円滑な進行を妨げる働きをします。

実際には、子宮収縮はそれほど強くないのに
痛みだけが異常に強くなります。

お産が怖いとか、痛いのはイヤだな・・なんて最初から思っていると
アドレナリンが増えますよ。

リラックスしてお産に臨める様、
陣痛がきてもできるだけ笑顔でいましょうね。


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