2023年9月1日金曜日

風疹と先天性風疹症候群

Q.風疹とはどんな病気ですか

A.春先から初夏にかけて風疹ウイルスの飛沫感染により各地で小流行することがある病気です。

Q.ワクチンはありますか
A.赤ちゃんの定期接種では麻疹と風疹の混合ワクチン(MR)として
一歳の時と年長さんで定期接種をすることなっています。

Q.妊娠中は風疹ワクチンは打てますか
A.妊娠でご来院されたら必ず血液検査をします。
その中の一つに風疹の抗体価の項目があります。
妊娠した時点で抗体価が低いとわかっても『妊娠中は』ワクチンを接種することができません。


Q.なぜ風疹に罹らない事が大事なのですか
A.妊娠20週ころまでに風疹にかかると
難聴・心疾患・白内障・精神や身体の発達の遅れなどの障害を持った赤ちゃんが生まれる可能性があります。
これを先天性風疹症候群と言います。
(全ての赤ちゃんが障害を持つとは限りません)
特に抗体価が低めの方は人混みを避けて感染予防に気をつけてください。

Q.妊婦の家族がワクチンを打つことはできますか
A.同居家族が風疹に罹り、抗体価の低い妊婦さんに感染させることを防ぐ意味でも
周りの方がワクチンを打つことは大切です。

Q.結婚、妊娠を考えていますがワクチンをあらかじめ打っておくことは大切ですか
A.とても大切です。
妊娠中はワクチンを打つ事ができませんので、
妊娠していないことを確認する意味で生理中の接種をお勧めします。
また接種後は2ヶ月避妊していただく必要があります。


これから生まれてくる新しい命を風疹から守る事はとても大切です。

何かわからないことがありましたらご来院いただきご相談ください。